2025年問題という言葉が知られてきているように、現在日本では少子高齢化が進み、それに伴い介護や医療のニーズは高まると予想されており、今後大きな課題となっています。
- 「これからの医療業界はどうなっていくんだろう」
- 「看護師って大変な仕事だけど、これからもずっと変わらないのだろうか」
- 「高齢化が進む中で、看護師として働き続けていくのは更に大変になるのだろうか」
今ですら看護師不足であり、働きづめになっている看護師は多いですよね。
にも関わらず、今後少子高齢化が進み、更に医療や介護が必要とされるのであれば、看護師としての仕事も更にハードなものになっていくのではないかと、今後の看護業界に対して不安や疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。
ここでは、看護業界の今後の課題について取り上げ、そのような課題が多い看護業界でも看護師を続けていく方法をご紹介していきます。
- 看護業界の今後の課題とは?
- 課題が多い業界で、看護師を続けていくためには?
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- 勤務地や勤務時間を自由に選択できる派遣SEで働く
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看護業界の今後の課題とは?
課題1:看護師の数が足りていない
世界的にどこも慢性的に人手不足の状態が続いていますが、日本でも看護師の人材確保は大きな課題です。何故ならば、日本では特に少子高齢化が進んでいるなかで、患者数は増え、医療や介護のニーズが増えていくのに対し、看護師数が十分ではないからです。
厚生労働省でも看護職員を確保する動きに取り組んでいます。
”就業者数は、年間平均3万人程度、増加していますが、このペースで今後増加しても平成37年には3万人~13万人が不足すると考えられます。 今後、必要となる看護職員を着実に確保するために、「養成促進」「復職支援」「離職防止・定着促進」に取り組んでいます”
厚生労働省ホームページより:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000095525.html
課題2:毎年10万人が病院を辞めていく
公益社団法人日本看護協会の発表によると、看護師の離職率は正規雇用10.9%、新卒7.6%と高い数字になっています。
課題3:夜勤や長時間労働の問題
夜勤や長時間労働は、健康被害に大きな悪影響を与えています。看護師自身の健康を守ることは大きな課題です。
看護師をフルタイムで行うと必ず夜勤勤務がありますよね。現在の夜勤の勤務体制は2交代と3交代があります。
- 2交代勤務:「8時~17時」「16時~9時」
- 3交代勤務:「8時~17時」「16時~24時」「0時~9時」
この勤務体制どちらが健康を守ることができるのか、新しい勤務体制なども検討していく必要があると言えます。
さらに、夜勤明けに残業があることもあります。
夜勤にて生活リズムが崩れるのは体には大きな負担です。それにプラスして長時間労働。知らない間に体も心もダメージを受けている看護師も多いです。
課題4:看護師は流産や乳癌が多い
そして夜勤が多い看護師は流産のリスクが高い、乳がんの発生率が高いという論文結果があります。
日中働く看護師を1とすると、昼夜交代勤務の看護師は1.8倍ほど乳がんの発生率が上がるという。夜勤だけの看護師は、さらに2.9倍にもハネ上がる。
人をサポートする仕事である看護師が、仕事により自分で自分の健康を害していては、本末転倒です。
私たち看護師は、自分の置かれている環境が健康かどうかをもっと真剣に考えなければいけません。
課題5:看護師は未婚率が高い
看護師は一般女性に比べ、未婚率が高くなっています。
参考:https://看護師結婚.com/mikon/
その理由として、看護師は生活リズムが不規則だったり、所得が安定しているために自立しやすくパートナーを必要としない、疲れすぎていてプライベートの時間を楽しむ余裕がない、など、看護師ならではの理由が多く含まれています。
ストレスや疲れが溜まり続けた体と心では、パートナーと出会う機会も逃してしまいます。結婚が全てではありませんが、結婚願望がある女性であれば、考えるべき課題の一つです。
課題6:看護業界でも増える派遣労働者
看護師はどこも人出が足りていません。そのため、派遣労働者を雇っている医療機関も少なくありません。「派遣」という働き方を選ぶ看護師の数も増加傾向にあります。
なぜなら、派遣労働者であれば、自分の希望するところで好きなに日にちや時間帯を選択できたり、残業をした場合は残業代がきっちりと支払われ、時給も良いからです。
一度退職した人も、今後は、派遣労働者として働き直しやすくなっていくことが予測されます。派遣労働者の立ち位置や制度の見直しも今後の課題と言えるでしょう。
課題7:特定看護師の扱い
医師又は歯科医師の判断を待たずに、手順書により、一定の診療の補助を行う看護師を養成し、確保していく必要があります。
なぜなら、2025年になると団塊の世代は後期高齢者(75歳以上)となり、医療・介護サービスの需要がピークを迎えると予想されており、さらなる在宅医療等の推進を図っていく必要があるからです。
このため厚生労働省も、手順書によりそれを実施する場合の研修制度を創設し、その内容を標準化することにより、今後の在宅医療等を支えていく看護師を計画的に養成していくことを課題としています。
特定行為は経口用気管チューブ又は経鼻用気管チューブの位置の調整、気管カニューレの交換、胸腔ドレーンの抜去など38項目あります。
課題が多い業界で、看護師を続けるためには?
- やりがいを見つける
- 健康を守ってくれる職場で働く
- 自分の理想のライフスタイルに合った職場を見つける
1、やりがいを見つける
看護師を続けていくためには、看護師の仕事にやりがいを感じたり、楽しさを見出していくことが必要です。
例えば、自分が何かの怪我や病気で病院に入院することになった時、看護師さんの優しい声や対応があればきっと心も救われますよね。私たち看護師は毎日その役割を持っているわけです。
私たち看護師の仕事はとても素晴らしい仕事です。そこに気づくことが出来て、誇りを持つことが出来たら多くの課題に対する気持ちを超えて、看護師として働いていくことが出来るはずです。
2、健康を守ってくれる職場で働く
夜勤や長時間労働をしている私たち看護師は、自分で自分の健康を守っていかなくてはいけません。まずは自分が健康でなければ、看護師として働いていくことは難しいです。
看護師は、責任感が強く、自分を追い込みすぎてしまったり、完璧を求めてしまったり、他人からの評価を気にしすぎてしまったりと、心に知らない間にプレッシャーとストレスがかかり続けています。
プレッシャーやストレスを受け続けてた心を癒すためには、しっかりオンオフを切り替える必要がありますが、職場によっては有給がしっかり取れなかったり、サービス残業が当たり前になっているところが多いのも事実です。
しっかりと自分の健康を考えてくれる職場を選び、仕事とプライベートのオンオフをしっかりつけることで、ストレスなく看護師として活躍していくことが出来ます。
3、自分の理想に合った職場を見つける
私たち看護師の資格と経験を活かせば、看護師として働いていく選択肢はとても多いです。
- 残業なしの月収30万円の病院で働く
- 日勤で定時に帰宅できる、個人病院やクリニックで働く
- 土日休みで働ける、保育園や保険管理センターで働く
- 福利厚生が充実した、大手優良企業の医務室や臨床センターで働く
- 年収500万円以上で、美容外科クリニックで働く
- 市役所や保健所で、看護師免許を活かして保健師で働く
- 勤務地や勤務時間を自由に選択できる派遣SEで働く
- 健診センターや血液検査のイベントなど、日給2万円の単発バイト
もし、今の職場に疑問を感じているならば、転職して職場を変えてみるのも、前向きな一歩であり選択の一つです。
自分が幸せに働くことが何よりも一番の優先事項です。
職場や仕事内容に満足できたら、看護師としての仕事への熱量も高まり、より素晴らしい看護を提供できたり今後の課題を解決のために貢献できることも増えていきます。
一人一人が幸せに働くことが看護師として働き続けるためにはとても大切ですね。
理想の職場を見つける方法は?
私たち看護師が精神的に追い込まれるのは、病院以外の選択肢がないと思うからです。現職以外の働き方があると知るだけで、私たちは前向きな気持ちで最適な仕事を見つけられます。
看護師は人材不足もあり、私たちは自由に職場を選択できる立場にあります。
方法1:残業が少ない日勤だけの病院で働く
看護師の人材不足もあり、私たちが利用しやすい転職サービスは増えています。
転職が一般化する以前は、ひとつの病院で定年まで働き続けるか、結婚や出産を機に退職かパートに切り替えるしか、私たちに選択肢はありませんでした。深刻な人手不足の現在では、各個人のライフスタイルに合わせて職場を選択できます。
- 夜勤や残業はあるが、月収40万円を稼げる病院
- 残業が10時間以下でも、月収30万円を稼げる病院
- 日勤だけで、毎日定時に帰宅できる個人病院やクリニック
- 託児所が完備され子育てや、職場復帰を支援してる病院
- 家族と時間を過ごすために、土日祝日に休める病院
- 産休や育休の実績があり、既婚者でも安心して働ける病院
転職サイトの「ナースではたらこ」は、全国に91,982件の求人があります。公式HPの検索画面を開き、「正看護師」「日勤のみ」で条件を検索すると、4,195件がヒットします。
日勤のみ、託児所付き、寮、家賃補助が付いて、月給は25〜27万円の求人がありますね。
方法2:病院以外の企業や介護施設で働く
看護師は必ずしも病院で働く必要はありません。看護師免許の資格を活かして、企業や市役所、保健所、介護施設で働く選択肢もあります。
- 土日休みで働ける、保育園や大学保健の管理センターで働く
- 看護師免許を活かして、市役所や保健所で保健師で働く
- 大手優良企業の医務室で、専属看護師として勤務する
- 定年後でも働きやすい、特別養護老人ホームや介護施設で働く
- 夜勤も残業もなく、高収入を得やすい訪問看護師で働く
看護師免許を活かして、大手企業で働く選択肢もあります。
日勤常勤で働ける企業の求人は、一般的に社会保険や賞与などの福利厚生が保障されています。契約期間が定められてないため、安定した労働環境で長期間働けます。夜勤も長時間労働もないため、安心して働けますね。
「ナースではたらこ」で検索条件に「企業」を入力したら、年収330〜420万円の求人が見つかります。
方法3:勤務地や時間を選択できる派遣で働く
看護師免許があれば、フルタイムで働く必要もないですね。勤務地や勤務時間を自由に選択して派遣で働く方法もあります。
- 育児や家事と両立するため、週3日で派遣で働く
- 短期間で貯金するために、時給2500円の高時給で働く
- 健診センターや採血など、日給2万円で単発のバイトをする
派遣で働く場合は、派遣専門のレバレジーズを利用しましょう。求人数2518件の中から、自分のライフスタイルに合わせて職場を選択できますね。
病院は全国どこにでもあるため、希望の職場が見つからない事はありません。
正社員ではなくあえて派遣で働く人は、結婚や出産でブランキ期間が長い女性、家事や育児と両立して働きたい人、語学留学やワーホリから帰宅して時短で働きたい人が、積極的に利用しています。
まとめ:看護業界でこれからも働いていくには?
日本では2025年問題という言葉が知られてきているように、少子高齢化が大幅に進み、2025年には医療や介護のニーズもピークを迎えると言われています。
2025年問題に対しても、日本の医療業界では様々な対策が取られています。
少子高齢化が進むにつれて、更に医療や介護が必要とされるのであれば、看護師としての仕事も更にハードなものになっていくのではないかと、今後の看護業界に対して不安や疑問を持っている人も多いですよね
しかし、大切なのは、1人でも多くの人が看護師という仕事に誇りを持って打ち込める世界を作っていくことです。
そのような志を持つ看護師が増えるということは、今後の課題に少しでも目を向ける看護師が増えるでもあり、少しずつ良い方向に看護業界も変わっていきます。
まずは、自分が看護師の仕事に誇りを持ちながら打ち込むことができる職場に出会うことです。
1人で全てを変えることが出来なくても、自分1人の行動を変えることは、今後の看護業界を変えていくための一歩ですね。
1日でも早く行動に移した方が良い理由
看護業界では、常に慢性的な人材不足を抱えています。
平成26年の全国の看護職の有効求人倍率は、2.79倍です。求人数が185,578人に対して、求職者数は66,477人しかいません。毎年5.1万人の看護資格取得者がいる一方で、看護師を離職する人は16.1万人にも及びます。
2025年には約196~206万人の看護師等が必要と推計されています。順調に看護師が増えても、13万人が不足します。若年層が減少する中で、高校生の10人に1人が看護師にならなければいけない計算ですね。
人材不足は、私たち看護師にとって悪い事ではありません。なぜならば、看護師の需要が高い売り手市場を利用して、より労働条件が良い職場に転職し易いからです。実際に、多くの看護師が夜勤や残業がない職場に転職していますね。
しかしながら、この状況が長く続くとは限りません。
日本政府は人材不足を理由に外国人看護師の受け入れを検討しています。インドネシア、フィリピン、ベトナムから外国人看護師・介護福祉士を受け入れ、その数は2018年に5600人にも上ります(厚生労働省)。
私たち日本人看護師の代わりに、外国人が増える事で次のデメリットがありますね。
- 低賃金で働く労働者が多いと、看護師の平均年収が下がる
- 看護師の給与は他国と比較して高いため、たくさんの外国人が来日する
- 人材不足が解消されると、現職より好条件で転職するのが難しくなる
- 若手看護師が、経験を積める職場が少なくなる
- 有効求人倍率が1倍を切ると、転職したくてもできない
少子高齢化を理由に、今後も看護師の数が減り続けるのは間違いありません。日本政府が本格的に移民を受け入れたら、私たち看護師の仕事も外国人に奪われます。そうならないためにも、1日も早く自分に合う職場を見つける必要がありますね。
看護師の転職活動で必要なもの
転職活動を開始するに当たって、私たち看護師が必要な準備は何もありません。また、全てのサービスを無料で利用できます。途中で就職を辞退しても、罰金などでお金を支払う必要もないですね。
履歴書や職務経歴書は、コンサルタントと面談し転職の意思を固めた後に準備します。面談することで公立病院、クリニック、保育園、企業など進みたい方向性が明確に決まります。その段階で、書類など具体的な準備を始めた方が手戻りが少ないですね。
まずは、転職するかどうか決めるためにも、面談だけでもしてみましょう。転職エージェントを利用すれば、面接対策から給与交渉まで全てサポートしてくれます。最短2週間で次の職場が決まるほど、スピーディに行動できます。
- 公式サイトから会員登録する(氏名や住所など1分程度)
- 担当者からメールか電話があり、面談日を指定する(平日夜や週末可)
- 40分のキャリア面談は、電話でも対応してる(面談場所は新宿など、全国17カ所)
キャリア面談後には、条件に合う職場を20社ほど紹介してくれます。看護師免許を活かして働ける職場はたくさんあり、夜勤や残業がない職場が多い事にも驚きます。
もちろん、働きたいと思える病院がなければ、無理に職場を変える必要はありません。現在は、売り手市場なので、私たちが職場を選ぶ立場にありますね。キャリア面談は、私たちに新しい出会いの場を提供してくれます。
現在の職場に不満を感じているのであれば、まずは選択肢だけでも確認しましょう。先輩看護師の悪質なイジメやサービス残業、人間関係で消耗するほど無駄なことはないですね。患者さんのために働くためにも、まずは私たちが働きすい職場にいる必要があります。
具体的な行動に移さなければ、私たちの未来が変わることはありません。登録に必要な項目は少ないので、通勤中にスマホからでも登録できます。
会員登録と面談の日程調整、それから面談して求人を紹介してもらう、全ての工程で1時間も掛かりません。後からキャンセルもできるので、会員登録だけでも先に終わせた方が良いですね。登録フォームは1分で入力できます。
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