全看護師の約2万人、およそ23人に一人の看護師が過労死レベルの時間外残業で働いていると言われています。このまま働き続けて過労死はしないだろうか?看護師を続けるうえで自分自身の健康が不安な看護師はたくさんいます。
- 持病を持ちながらの新生児集中治療室での激務…
- 夜勤時仮眠・休憩なし・時間外手当なしは違法では?
- 月40時間超夜勤残業・体がもっているのが不思議…
全看護師の約2万人、およそ23人に一人の看護師が過労死レベルの時間外残業(月約50時間)で働いていると言われています。一方で理想的な月の残業時間(月約10時間)で働いている看護師は全体の3割のみです。
更に、勤務と勤務の間の休息時間についても休息時間5~6時間(実際の睡眠可能時間3~4時間)で過労死認定がされています。休息時間の短さについては、3交代勤務の看護師は時に気を付けなければなりません。なぜなら夜勤回数が月に8回以上を超えている看護師は全体の7割超となっているからです。休息時間の短さは問題視されながらも改善されていません。
また、看護師は一般の人よりも体力があり、過労の初歩的なサインに気づかない場合があります。少しでも前と体調が変わってきたなということがあれば、見過ごさずに過労のサインではないか疑いましょう。一歩間違えば過労死となり得る働き方をしている看護師はたくさんいます。
ここでは、過労を感じ始めた看護師に向けて、「過労な労働環境で働く看護師の声」、「過労死認定された看護師の労働環境や過労のサイン」、「過労死しないための対策法」を紹介します。
看護師は人の命を守る大切な仕事ですが、自分の命を落としてまでするものではありません。健康を維持して働ける職場で長く看護師を続けていけることが理想ですよね。
- 過酷な労働環境で働く看護師の声
- 過労死認定された看護師の時間外勤務は約50時間
- 過労の初期症状は?体力がある程気づきにくい
- 過労死しないための対策法
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内容を簡単に知りたい
過酷な職場…体を壊さず仕事は続けていけるだろうか…
夜勤交代勤務をしている看護師の多くは過酷な環境で働いています。
Aさん)持病を持ちながらの新生児集中治療室での激務…
看護師ですが、持病があり今の仕事を続けるかどうか、異動希望を出そうか悩んでいます。
好酸球性肺炎で1年前からステロイドを内服しています。
25mgから開始
→5mgまで減らしたところで再燃
→20mgまで増量
→現在7mg内服中。罹患した頃は新人教育に携わりストレスが高い状態でした。
勤務先はNICU(新生児集中治療室)であり、何時間も立ちっぱなし、夜勤の休憩はとれないことも多く、とれても20分程度、新生児のため業務内容は朝も夜も関係なく、患者数も多く、家族にも気を遣い、過酷な場だと感じています。周りに配慮をして頂き、三交代の勤務体型ですが、深夜勤は免除して頂いております。
しかし、それでもどの勤務でも体力的にキツイと感じる時があります。キツイのは他のスタッフも同じだと思います。子育てをしながら必死に仕事をしておられる方もおられます。他の病棟に異動したからといって、楽になるとは限りません。
無理をすれば今の勤務先でも働き続けることはできますが、少しでも自分の身体に負担をかけないようにしたい思いがあります。
結婚する予定もなく、仕事を辞めることは不可能です。
異動希望を出すのは、自分に逃げ道を作っているだけでしょうか.参考:Yahoo知恵袋
夜勤看護師の高血圧症や心筋梗塞、脳梗塞などの循環機能障害のリスクは日勤看護者の3倍になると言われています。
また、最近では53人中52人の看護師が「患者やその家族からのストレスによる精神疾患」で労災認定されているほど気遣いからくるストレスも多いものです。
更に三交代勤務は慢性疲労度が高くなります。「日勤のみ」の慢性疲労度が61.7%であるのに対して、「2交替」は70.4%、「3交替」では76.6%と約15%も高くなっています。(参考:看護職員の労働実態調査結果報告)
十分、過労が蓄積されていると言える状況だと思われます。持病がひどくなったり、うつ病等になる前に一度休息を十分にとり、体調を第一に考えながら働ける職場を探しましょう。
Bさん)夜勤時仮眠・休憩なし・時間外手当なしは違法では?
看護師です。労働条件について・・・違法性はありますか?
私は看護師2年目の看護師です。ある、民間の総合病院で働いています。
そこで、お聞きしたいのが・・・労働条件についてです。私の働く病棟は内科・外科の混合病棟で病床数は60床前後。
勤務体制は2交代制です。日勤:8時30分~17時
夜勤:16時30分~9時日勤の看護師は、曜日によって少し異なりますが・・・3人~5人です。(内、新人さんが2~3人)
夜勤は看護師2人とヘルパーさん1人です。
仮眠はありません(仮眠室自体ありません。)夜勤入りから帰るまで・・・ご飯をやっと食べれるくらいしか休憩がありません。日勤も、夜勤も、定時で帰れることはほとんどなく・・・
日勤では20時~22時
夜勤はお昼過ぎ・・・がざらです。時間外手当は・・・ほぼ付きません!
がしかし!!
病院の看護師募集の広告には「残業ほぼゼロ!」と書いてあります・・・
友人の働く病院のことを聞くと・・・
仮眠は少なくとも1時間は摂れるし・・・
夜勤者の人数も多いし・・・考えられない・・・と言われました。私は、この病院でしか働いたことが無いので・・・
他の方に意見を伺いたいです。
①法律で看護師の配置基準(?)がありますが・・・うちの病院はどうでしょうか?
②看護師募集広告に・・・明らかに嘘を書いていると思われますが・・・これって違法性はないですか?こういった労働条件について・・・相談する機関などはあるのでしょうか・・・
補足外部の病院から転職してきた方は、大体が「ありえない・・・」と言って辞めていかれます。
ハッキリ言って、体力的にも精神的にも疲れます。他の病院(特に同じ一般病棟)もこんな感じなのか・・・・とても気になります。
でも3年間は「修行」だと思い、頑張るつもりです。
参考:Yahoo知恵袋
過酷な労働をしている看護師にとっては病院側の運営に違法はないか疑ってしまうのは無理もありません。しかし、現状ではほとんどの場合においては法律自体にも様々な解釈の方法があり、勤務時間や人員配置で違法となることはありません。
しかしながら、看護師自身が不調を訴えるほどの過労を強いる労働環境である場合は労災認定等を求めることはできます。また、未払い残業についても法的に請求できることもできます。
ただ、労災認定等をしなければならなくなるほど体調を崩す前に、自分自身で早めに働く環境を変えることが必要ではないでしょうか?更に、未払い残業の請求をする以前に残業の少ない職場を探す方が長い人生を考えると得策ではないでしょうか?
石の上にも3年と絶えているうちに体力的にも精神的にも取り返しがつかなくならないよう、気を付けましょう。
Cさん)月40時間超夜勤残業・体がもっているのが不思議
看護師です。
現在働いてる病院の勤務態勢に不満があります。労働基準法に違反していないか教えてください。勤務内容は下記の通りです。3交替
日勤:8:30~16:50
準夜:16:30~0:30
深夜:0:30~9:504週6休制
これは基本的な時間で実際は残業ばかりです。40時間/月に超えることもあります。しかし自己申告の為、少なくつけていることが多く残業手当てもそんなに多くありません。
また、この勤務以外に早出、遅出等あり、準夜で帰宅(だいたいAM2時頃がほとんど)後に遅出(PM12時)には出勤ということは当たり前です。3交替のため日勤後に深夜ということも普通です。仕事と仕事の間は寝る時間を確保するのがやっとです。体がついていってるのが不思議なくらいです。
もし違反しているなら、それなりの対応をしたいと思っています。
どなたか教えていただけませんか?参考:Yahoo知恵袋
残念ながら現行では看護師の勤務時間についての法律での規制はありません。日本看護協会の求めるガイドラインはあるものの、実際にそのガイドラインに従って運営されている病院は少ないです。
ただ、勤務と勤務の間の短さ、時間外労働の多さは過労死や精神疾患の労災認定において非常に重要なポイントとなっています。現時点では「体がついていっているのが不思議」と言っていますが、看護師は体力があるため徐々に過労がたまっていっていることに気づいていないだけかもしれません。
体を壊してしまっては元も子もありません。早めに残業が少なく、十分な休息時間を持てるシフトがある職場等を探すことをおすすめします。
過労死認定された看護師の時間外勤務は約50時間…
実際にあった看護師過労死裁判において労災認定された看護師がどのような働き方をしていたのか見てみましょう。
その1:2万人の看護師が過労死レベル(時間外約50時間)で働いている
時間外労働時間数 | |
発症前1カ月間 | 54時間45分 |
発症前3カ月間 | 64時間45分 |
発症前6カ月間 | 54時間15分 |
2001年3月に実際にくも膜下出血で死亡、後の裁判で労災認定を受けた女性の残業時間例です。(参考:医療労働者の長時間労働の改善に向けて)
一般的に過労死認定ラインは1か月当たり80時間を超える時間外労働とされています。しかしこの裁判においては「看護師の不規則な夜間交代勤務によって、身体的・精神的に高い負荷を与えていたもの」として、月約50時間の時間外労働でも労災が認められたのです。
驚くべくことに、実際にこの「月約50時間の時間外労働」をしている看護師は23人に1人(約2万人)もいると言われています。また、理想的な残業時間「月約10時間以内」で働けている看護師は全体の6割しかいません。(参考:日本看護協会2008年看護職員調査)自分の働いている職場の時間外労働と比べてどうでしょうか?
人の命を預かる看護師自身が命を落としてもおかしくない過酷な労働環境にいると考えるだけでも恐ろしくなりますよね。
更に、勤務と勤務の間の休息時間についても多くの看護師が過労死認定レベルで働いています。
その2:睡眠時間3~4時間のシフトは過労死認定されている
シフト① 日勤→深夜勤(発症前6か月間に22回) 午後7時30分に勤務を終え、翌日午前0時30分に出勤 勤務の間隔は5時間 |
シフト② 準夜勤→日勤(発症前6か月間に8回) 午前2時15分に勤務を終え、同日午前8時に出勤 勤務の間隔は5時間45分 |
これも実際に労災認定されたシフト例です。
通勤、食事、入浴、必要な家事を考えても、睡眠にあてることのできた時間は3~4時間程度です。疲労回復のための十分な時間がないとみなされ、労災認定されています。
3交代勤務の看護師は一回の勤務時間が短いことからシフトが過酷になりがちです。
慢性疲労を訴える看護師も数についても「日勤のみ」が61.7%であるのに対して、「2交替」は70.4%、「3交替」では76.6%と約15%も高くなっています。(参考:看護職員の労働実態調査結果報告)
3交代勤務で休息時間が短いと感じている場合は自覚がなくても健康状態に注意しましょう。
では、過労死の初期症状等はあるのでしょうか?小さな不調を見逃さないことが重要です。
その3:過労の初期症状は?体力がある人ほど見逃がしやすい
- 全身倦怠感がひどくなり、頭も体もボーっとして思うように働かなくなる。
- 仕事の効率は大幅に低下する。
- 大小様々なミスや人間関係トラブルがしばしば発生する。
- 食事を楽しむ気力がなくなり、食欲が低下してやせてくる。
- 免疫機能が低下し、風邪や感染症にかかりやすくなる。→長期的にはがんを発症しやすくなる。
- 糖尿病、高血圧、心臓病、脳血管障害になるリスクが高まる。→最悪の場合は過労死。
- 自律神経の働きが崩れ、動悸(どうき)、めまい、胃腸障害など体調不良が本格化してくる。
-
正常な思考力、判断力が低下し前向きな発想ができなくなる。本格的な不眠症やうつ病が発生する。→最悪の場合は自殺。
(参考:こちら「メンタル産業医」相談室)
交代勤務の看護師の約8割は睡眠不足に悩まされているといいます。そして睡眠不足が続くと鬱状態に陥る確率が多くなり、看護師の約3分の1がメンタル障害のある職場で働いているそうです。(参考:月刊誌医療労働調べ)
また夜間に働くことホルモンバランスが乱れ、心疾患リスクも高まると言われています。
看護師の交代勤務は環境によっては最悪の場合、過労死や自殺につながりかねません。
体力のある看護師ほど、このような不調には気づきにくいものです。少しでも不調を感じたら自分の勤務環境や勤務体系を見直し、すぐに対策をとっていくことが必要です。
では、どのような対策をとればいいのでしょうか?
「過労死するかも..」と感じた時の対策法
対策1:職場の上司に相談をして休息をとる
過労気味では、、、?と感じたらまずは何よりも体を休めることが必要です。
まずは自分の職場の上司に相談をして、このままでは働き続けることができない、不安だということを伝えましょう。勤務時間の短縮や、夜勤の免除等に応じてもらえるかもしれません。運がよければ、過酷な職場環境のきっかけとなる可能性もあります。
しばらく休息をとればまた元気に働くことができるかもしれませんよね。
対策2:日勤のみの外来や夜勤のない病棟への異動願い
夜勤交代勤務をやめない限りは疲労が回復しない、もう体が夜勤についていけないという場合は無理をすることはありません。日勤のみの外来病棟や夜勤のない病棟への異動願いを上司に出しましょう。夜間に勤務しないことで生活リズムが整い、心身共に健康を取り戻すことができます。
対策3:規則的な勤務のできるクリニックや個人病院への転職
上司に相談しても環境が改善されず、異動希望も難しいようであれば、規則的な勤務が可能なクリニックや個人病院への転職も選択肢の一つです。
思い切って看護師をやめてしまうという手もありますが、せっかく持っている看護師という資格を手放す前にもう一度環境を変えて看護師として働いてみませんか?夜勤交代勤務がなく、心身共に元気に看護師として働ける職場はたくさんあります。
また、夜勤をやめることに給与面での不安もあると思いますが、最近は日勤のみでも高収入をもらえるクリニックなども増えてきています。
何よりも大事なのはあなた自身の体調です。過労死してまで夜勤看護師を続ける必要はありません。
理想的な職場を見つける方法は?
私たち看護師が精神的に追い込まれるのは、病院以外の選択肢がないと思うからです。現職以外の働き方があると知るだけで、私たちは前向きな気持ちで最適な仕事を見つけられます。
看護師は人材不足もあり、私たちは自由に職場を選択できる立場にあります。
方法1:残業が少ない日勤だけの病院で働く
看護師の人材不足もあり、私たちが利用しやすい転職サービスは増えています。
転職が一般化する以前は、ひとつの病院で定年まで働き続けるか、結婚や出産を機に退職かパートに切り替えるしか、私たちに選択肢はありませんでした。深刻な人手不足の現在では、各個人のライフスタイルに合わせて職場を選択できます。
- 夜勤や残業はあるが、月収40万円を稼げる病院
- 残業が10時間以下でも、月収30万円を稼げる病院
- 日勤だけで、毎日定時に帰宅できる個人病院やクリニック
- 託児所が完備され子育てや、職場復帰を支援してる病院
- 家族と時間を過ごすために、土日祝日に休める病院
- 産休や育休の実績があり、既婚者でも安心して働ける病院
転職サイトの「ナースではたらこ」は、全国に91,982件の求人があります。公式HPの検索画面を開き、「正看護師」「日勤のみ」で条件を検索すると、4,195件がヒットします。
日勤のみ、託児所付き、寮、家賃補助が付いて、月給は25〜27万円の求人がありますね。
方法2:病院以外の企業や介護施設で働く
看護師は必ずしも病院で働く必要はありません。看護師免許の資格を活かして、企業や市役所、保健所、介護施設で働く選択肢もあります。
- 土日休みで働ける、保育園や大学保健の管理センターで働く
- 看護師免許を活かして、市役所や保健所で保健師で働く
- 大手優良企業の医務室で、専属看護師として勤務する
- 定年後でも働きやすい、特別養護老人ホームや介護施設で働く
- 夜勤も残業もなく、高収入を得やすい訪問看護師で働く
看護師免許を活かして、大手企業で働く選択肢もあります。
日勤常勤で働ける企業の求人は、一般的に社会保険や賞与などの福利厚生が保障されています。契約期間が定められてないため、安定した労働環境で長期間働けます。夜勤も長時間労働もないため、安心して働けますね。
「ナースではたらこ」で検索条件に「企業」を入力したら、年収330〜420万円の求人が見つかります。
方法3:勤務地や時間を選択できる派遣で働く
看護師免許があれば、フルタイムで働く必要もないですね。勤務地や勤務時間を自由に選択して派遣で働く方法もあります。
- 育児や家事と両立するため、週3日で派遣で働く
- 短期間で貯金するために、時給2500円の高時給で働く
- 健診センターや採血など、日給2万円で単発のバイトをする
派遣で働く場合は、派遣専門のレバレジーズを利用しましょう。求人数2518件の中から、自分のライフスタイルに合わせて職場を選択できますね。
病院は全国どこにでもあるため、希望の職場が見つからない事はありません。
正社員ではなくあえて派遣で働く人は、結婚や出産でブランキ期間が長い女性、家事や育児と両立して働きたい人、語学留学やワーホリから帰宅して時短で働きたい人が、積極的に利用しています。
まとめ:看護師が過労死しないためには…
- 時間外残業を減らす
- 勤務と勤務の間の休息時間をとる
- 過労のサインを見逃さない
- 上司と働き方の相談
- 日勤のみの外来や病棟への異動願い
- クリニックや個人病院への転職
全看護師の約2万人、およそ23人に一人の看護師が過労死レベルの時間外残業(月約50時間)で働いていると言われています。一方で理想的な月の残業時間(月約10時間)で働いている看護師は全体の3割のみです。
更に、勤務と勤務の間の休息時間についても休息時間5~6時間(実際の睡眠可能時間3~4時間)で過労死認定がされています。休息時間の短さについては、3交代勤務の看護師は時に気を付けなければなりません。なぜなら夜勤回数が月に8回以上を超えている看護師は全体の7割超となっているからです。
また、看護師は一般の人よりも体力があり、過労の初歩的なサインに気づかない場合があります。少しでも前と体調が変わってきたなということがあれば、見過ごさずに過労のサインではないか疑いましょう。一歩間違えば過労死となり得る働き方をしている看護師はたくさんいます。
看護師は人の命を守る大切な仕事ですが、自分の命を落としてまでするものではありません。健康を維持して働ける職場で長く看護師を続けていけることが理想ですよね。自分に合った働き方は必ずあります。今の職場がすべてと思わず、理想的な職場を見つけましょう。
1日でも早く行動に移した方が良い理由
看護業界では、常に慢性的な人材不足を抱えています。
平成26年の全国の看護職の有効求人倍率は、2.79倍です。求人数が185,578人に対して、求職者数は66,477人しかいません。毎年5.1万人の看護資格取得者がいる一方で、看護師を離職する人は16.1万人にも及びます。
2025年には約196~206万人の看護師等が必要と推計されています。順調に看護師が増えても、13万人が不足します。若年層が減少する中で、高校生の10人に1人が看護師にならなければいけない計算ですね。
人材不足は、私たち看護師にとって悪い事ではありません。なぜならば、看護師の需要が高い売り手市場を利用して、より労働条件が良い職場に転職し易いからです。実際に、多くの看護師が夜勤や残業がない職場に転職していますね。
しかしながら、この状況が長く続くとは限りません。
日本政府は人材不足を理由に外国人看護師の受け入れを検討しています。インドネシア、フィリピン、ベトナムから外国人看護師・介護福祉士を受け入れ、その数は2018年に5600人にも上ります(厚生労働省)。
私たち日本人看護師の代わりに、外国人が増える事で次のデメリットがありますね。
- 低賃金で働く労働者が多いと、看護師の平均年収が下がる
- 看護師の給与は他国と比較して高いため、たくさんの外国人が来日する
- 人材不足が解消されると、現職より好条件で転職するのが難しくなる
- 若手看護師が、経験を積める職場が少なくなる
- 有効求人倍率が1倍を切ると、転職したくてもできない
少子高齢化を理由に、今後も看護師の数が減り続けるのは間違いありません。日本政府が本格的に移民を受け入れたら、私たち看護師の仕事も外国人に奪われます。そうならないためにも、1日も早く自分に合う職場を見つける必要がありますね。
看護師の転職活動で必要なもの
転職活動を開始するに当たって、私たち看護師が必要な準備は何もありません。また、全てのサービスを無料で利用できます。途中で就職を辞退しても、罰金などでお金を支払う必要もないですね。
履歴書や職務経歴書は、コンサルタントと面談し転職の意思を固めた後に準備します。面談することで公立病院、クリニック、保育園、企業など進みたい方向性が明確に決まります。その段階で、書類など具体的な準備を始めた方が手戻りが少ないですね。
まずは、転職するかどうか決めるためにも、面談だけでもしてみましょう。転職エージェントを利用すれば、面接対策から給与交渉まで全てサポートしてくれます。最短2週間で次の職場が決まるほど、スピーディに行動できます。
- 公式サイトから会員登録する(氏名や住所など1分程度)
- 担当者からメールか電話があり、面談日を指定する(平日夜や週末可)
- 40分のキャリア面談は、電話でも対応してる(面談場所は新宿など、全国17カ所)
キャリア面談後には、条件に合う職場を20社ほど紹介してくれます。看護師免許を活かして働ける職場はたくさんあり、夜勤や残業がない職場が多い事にも驚きます。
もちろん、働きたいと思える病院がなければ、無理に職場を変える必要はありません。現在は、売り手市場なので、私たちが職場を選ぶ立場にありますね。キャリア面談は、私たちに新しい出会いの場を提供してくれます。
現在の職場に不満を感じているのであれば、まずは選択肢だけでも確認しましょう。先輩看護師の悪質なイジメやサービス残業、人間関係で消耗するほど無駄なことはないですね。患者さんのために働くためにも、まずは私たちが働きすい職場にいる必要があります。
具体的な行動に移さなければ、私たちの未来が変わることはありません。登録に必要な項目は少ないので、通勤中にスマホからでも登録できます。
会員登録と面談の日程調整、それから面談して求人を紹介してもらう、全ての工程で1時間も掛かりません。後からキャンセルもできるので、会員登録だけでも先に終わせた方が良いですね。登録フォームは1分で入力できます。
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