労働基準法違反?|夜勤看護師の労基への相談で改善される?

夜勤交代制勤務で疲弊している看護師があまりの疲労に耐え兼ね、「この働き方は異常では?労基に違反で訴えたい…」という気持ちが芽生えるのも無理はありません。

しかし、仮に違反だったとして、労基から是正勧告を受けたところで働きやすい環境に改善されるのでしょうか?

  • 前残業、夜勤後残業、休日出勤がザラで手当なし…
  • 疲弊しきった職場・夜勤就業時間延長を防ぎたい…
  • 人手不足で夜勤回数月12回・有給なし・組合も当てにならない…

平成31年の全国の病院405病院に対して行った、「是正勧告を受けたことがあるか?」というアンケートに対し、約半分の47%の病院が「ある」と答えています。参考:(「2019年度 勤務医不足と医師の働き方に関するアンケート調査」)

是正勧告の内容としては多い順に「労働時間」、「時間外・休日労働割り増し手当」、「時間外、休日労働(36協定)」となっています。この結果を見て何よりも驚くべきことが、平成21年度の是正勧告の内容と全く10年間変化のないことです。是正勧告を受けても10年間なんの改善もないということです。

現に過去に残業代未払いで是正勧告を受けた病院が行った対応結果を見ても、職員に丸投げ、病院側はその場しのぎに受け取れるような内容でした

どうしても病院側の違法性を正したい気持ちを抑えられないならば止めはしません。

しかし私たち看護師が頑張って労働基準局に職場の環境改善を求めたとしても、「看護師不足」という絶対的な問題がある以上、改善をするのは非常に難しい問題となっています。

何よりも大切なのは、今の職場の改善を求めることよりも過労が蓄積されて疲弊した体の健康を取り戻すことではないでしょうか?「違法では?」と考えるほど職場環境が劣悪な状態になっている職場には早く見切りをつけ、自分が心身共に健康に働ける職場をさがしましょう。転職すると給与面が心配な場合もありますが、看護師は現在引く手あまたです。理想の職場は必ず見つかります。

ここでは、働く職場が「労基違反では?」と思う看護師向けに、「同じ悩みを持つ看護師の声」、「全国の是正勧告案件」や「是正勧告の対応結果」、「どうしても労基に相談したい場合のステップ」、そして「職場が労基違反では?と思った時の対策法」を紹介しています。

職場が「労基違反では?」と思う看護師向け
  1. 労基から病院への是正勧告内容トップ3は10年間変化なし
  2. 12億円の未払い残業発覚後対応を職員に丸投げ…
  3. どうしても未払い残業代を取り戻したいなら2年間は遡及できる

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理想的な職場とは...
  1. 残業なしの月収30万円の病院で働く
  2. 日勤で定時に帰宅できる、個人病院やクリニックで働く
  3. 土日休みで働ける、保育園や保険管理センターで働く
  4. 福利厚生が充実した、大手優良企業の医務室や臨床センターで働く
  5. 年収500万円以上で、美容外科クリニックで働く
  6. 市役所や保健所で、看護師免許を活かして保健師で働く
  7. 勤務地や勤務時間を自由に選択できる派遣SEで働く
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超長時間労働・残業手当なし・休みなし…違法の労働条件では?

長時間労働、長時間未払い残業、有給がもらえない、、、。労働基準法違反では?

Aさん)前残業、夜勤後残業、休日出勤がザラで手当なし…

どう考えてもおかしいと思う・・・労働条件について教えてください。

今の職場は、定時の1時間くらい前に出勤して準備をするのが当たり前になっています。
そして残業も当たり前で、4時間から5時間の残業はザラです
どうかすると7時間・8時間の残業をしている人もいます

夜勤の日は昼間の2時ごろから出勤し、仮眠なしの夜中ぶっ通し、次の日のお昼くらいまで仕事しています。夜勤の手当てはありますが残業手当はほとんどないに等しい
超過残業に対する職場の対応もなく、この状況を改善しようとする上司の姿勢がまったく見えない。
それどころか、夜勤明けだろうが休みの日だろうが自分の時間を犠牲にしてサービス出勤が行われている。
会議があるといえば夜勤明けだろうが休みの日だろうがやっぱり自分の時間を犠牲にして職場に出るのが当然と言った雰囲気。

こういう勤務、ありですか???
ちなみに職業は看護師です。

参考:Yahoo知恵袋

2019年4月施行の「働き方改革法」により、時間外残業時間には上限が設けられることになりました。また、勤務時間と勤務時間の間の休息時間についても努力義務化として含まれています。しかし、実際の現場の声としては労働時間の上限により、以前より残業をつけにくくなったとのネガティブな声もあります。

勉強会や会議など、休日に出勤する労働時間に対して時間外手当が支払われないことは問題視はされていますが、法的なしばりはありません。

上司としてもこれまで以上に職員の労働環境を把握する必要があるのでこれを機に職場の規定を上司を聞き、相談してみる必要がありますね。

Bさん)疲弊しきった職場・夜勤就業時間延長を防ぎたい

看護師の労働時間について質問です。
労働基準法で定められている週40時間という法定労働時間は以下の場合違法にはならないでしょうか。

現在、病棟勤務、4週8休制で2交代です。
日勤:8:30~17:30(休憩1時間)
夜勤:17:00~9:00(休憩2時間)
という就業規則ですが、次のように就業時間を変更をするとのことです。

夜勤:16:30~9:00(休憩2時間)

ちなみに職業柄休憩時間は業務を完全に離れて休憩することはできません。
休憩すらとれないことも多いです。

夜勤は月6回~9回あります。
例えば4週(28日)ベースでみていくと、6回夜勤をおこなった場合、休み8日、残りの8日は日勤となります。

すでに現場のスタッフは疲弊しているのにもかかわらず、さらに30分就業時間が長くなることに不安を感じます。
どうにか法的に違法であるなどを理由に勤務時間の一方的な変更を阻止する方法はないでしょうか。

参考:Yahoo知恵袋

日勤が8時間労働となっているので労働基準法はクリアしています。

夜勤については回数が6回だとすると、一回につき30分延長になったとしても週40時間以内に収まっているので労働基準法には違反していません。

しかし看護師も疲弊しているとのこと。一番いいのは労働組合等に話し合いをしてもらうことですが、それができないようであれば、上司に他の業務の負担を減らすなどの相談をしてみましょう。

Cさん)人手不足で夜勤回数月12回・有給なし・組合も当てにならない…

3年目看護師です。

わたしの部署は三交代ですが人出が少なく
夜勤できる看護師12人と新卒二人しかいません。
新卒は一年しないと夜勤独り立ちできない仕組みになっています。

夜勤できる看護師の一人が先日肺炎で倒れ休職しました。
よって来月から一人当たり1ヶ月に12回夜勤がつくことになります。

そして休み深夜 や日勤 深夜もあり
心身ともに疲れ果てています。

病棟師長は しょうがないでしょ しかいいません。
今年新しく変わった師長で 私たちのことを考えてくれず
勤務も 日勤深夜日勤深夜 などをつけたり
若い子には有給すらくれません

組合に入っていますが 改善する見込みなし。
病院を辞めたいですが 奨学金返済まであと1年あります、、

おまけに来月は人手不足のため 休み希望も通らないと言われました

この辛さわかる方いますか、、
どこに発散すれば良いのでしょう
疲れました

参考:Yahoo知恵袋

看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」によると、三交代勤務の看護師の夜勤は月8回までが望ましいとなっています。12回となると過酷そのものでしょう。これに加え、体に無理が生じるシフト、有給ももらえないとなれば不満はたまる一方ですね。

給料が不安とありますが、日勤のみでもクリニックや個人病院等で高収入を望めることもあります。体調を壊す前に、自分が健康に働ける職場を探すことが重要ではないでしょうか?

労基に相談をしたとしても看護師を突然増やすことはできません。日勤看護師を夜勤に持ってくることで日勤にしわ寄せが行ったりすぐの改善は見られないでしょう。

病院は深刻な看護師不足が問題となり、看護師の労働環境は過酷になりがちです。ぶつけどころのない不満を労基で解消したくなりますが、労基に相談して労働環境は改善されるのでしょうか?

過去10年間改善なし・是正案件トップは「労働時間」で47%

病院に労働基準局の是正勧告が入ることは珍しくありませんが、その後の改善はみられるのでしょうか?

その1:労基から病院への是正勧告内容トップ3は10年間変化なし

是正勧告を受けた病院割合数(405病院中) 平成25年 平成28年 平成31年
25% 32% 49.4%
労働基準局からの是正勧告内容 (多い順) 平成25年 平成28年 平成31年
1位 労働時間 54% 46% 47%
2位 時間外・休日等割増手当 49% 38% 39.5%
3位 時間外・休日労働(36協定) 26% 26% 25%

参考:(「2019年度 勤務医不足と医師の働き方に関するアンケート調査」)

是正勧告を受けている病院の割合は平成31年度の調査では2つに1つ「日本の医療は、労働基準法違反を前提に成り立っている」と回答している病院は全体の約5割にも達していました。

更に、違反とされ是正勧告を受けた主な内容については「長時間労働」と時間外・休日・深夜等の「割増賃金の不払い」であると断言できますが平成21年の調査からも全く変わっていません。

10年間全く改善されていないということですね。

この結果を見れば、例え是正勧告を受けたとしても病院側は簡単に改善することができないことは明らかですね。労基へ職場の改善を求めて疲弊した体と心を更にすり減らすよりも、ブラックな職場には見切りをつけて他の働きやすい職場を見つける方が得策ではないでしょうか?

では、過去に是正勧告を受けた病院側の対応例を見てみましょう

その2:12億円の未払い残業発覚後対応を職員に丸投げ…

2019年6月に実際にあった是正勧告を受けた病院側の対応を見てみましょう。

未払い残業代12億円の是正勧告を受けた病院の対応
  1. 病院から職員へ「実労働時間と出退勤データの誤差があるか」調査
  2. 「後に病院側と回答についての面接がある」と聞いた職員は回答できず
  3. 「数年前の記憶をいちいち思い出せない」職員も回答できず
  4. 一方で過去の記憶を遡って調査票を出した職員のみが遡及して残業代を受け取った
  5. 結果として残業代の調査を職員各々に丸投げした状態で是正を完了

(参考:MBS 真相R

病院の体質はすぐに変わるものではありません。労基からの是正勧告は病院にとっては不名誉ではあります。しかしながら、慢性的な人手不足等から悪環境の病院の状況がすぐによくなることはありません。むしろ、是正部分が改善された分、他の部分にしわ寄せがくる。もしくは、是正時のみ改善され、また元通りになる。是正されてもその場しのぎ。医療現場は「患者のために」という聖域から労働基準法の順守を無視する傾向にあるのが常です。

それでもやはり、どうしても病院の待遇に我慢がならない、どうしても納得がいかない…という場合は労基に相談しましょう。職場環境の改善についてはすぐに改善は難しいでしょうが、どうしても未払い残業分を取り返したいという場合、支払われなければならない日から2年間以内であれば遡及請求できます。

その3:どうしても取り返したい未払い残業請求の時効は2年間

病院側への未払い残業請求の流れ
  1. 近くの労働基準局への連絡(電話やメール、直接行く方法も)
  2. 残業を示す証拠を提示(手書きの勤務時間・業務内容の記録など)
  3. 労働基準局による調査
  4. 違法性が認められれば是正勧告
  5. 遡及して未払い残業代を病院側が支払い

労働基準局が動かない、対応に納得がいかない場合は弁護士案件となります。

2年間猶予があるので、その間に病院を退職し、別の環境の良い職場で働き始めることも可能ですね。しかしより良い環境の職場で働き始めたら、過去のブラックな職場環境のことなどどうでもよくなってしまうのではないでしょうか?

大切なことは、病院の違法を見つけて戦うことではなく、自分自身の体を大事にすることです。過酷な職場で疲弊しながら労基へ相談するための証拠集めなどをする時間と労力がもったいないです。できる限りその職場にいる時間を短くし、よりよい職場で看護師を続けることに集中しましょう。

それでは、職場の違法性が気になった時の対策法を見ていきましょう。

職場が「労働基準法違反では?」と思った時の対策法

対策1:長時間労働や給料など、現在の不満を上司に相談する

過労気味では、、、?と感じたらまずは何よりも体を休めることが必要です。

まずは自分の職場の上司に相談をして、このままでは働き続けることができない、不安だということを伝えましょう。勤務時間の短縮や、夜勤の免除等に応じてもらえるかもしれません。運がよければ、過酷な職場環境のきっかけとなる可能性もあります。

対策2:日勤のみの外来や夜勤のない病棟への異動願い

夜勤交代勤務をやめない限りは疲労が回復しない、もう体が夜勤についていけないという場合は無理をすることはありません。日勤のみの外来病棟や夜勤のない病棟への異動願いを上司に出しましょう。夜間に勤務しないことで生活リズムが整い、心身共に健康を取り戻すことができます

同じ病院内でも病棟と外来はガラリと環境が違うことが多いです。

対策3:規則的な勤務のできるクリニックや個人病院への転職

上司に相談しても環境が改善されず、異動希望も難しいようであれば、規則的な勤務が可能なクリニックや個人病院への転職も選択肢の一つです。

思い切って看護師をやめてしまうという手もありますが、せっかく持っている看護師という資格を手放す前にもう一度環境を変えて看護師として働いてみませんか?夜勤交代勤務がなく、心身共に元気に看護師として働ける職場はたくさんあります。

また、夜勤をやめることに給与面での不安もあると思いますが、最近は日勤のみでも高収入をもらえるクリニックなども増えてきています

何よりも大事なのはあなた自身の体調です。過労死してまで夜勤看護師を続ける必要はありません。また、労基の是正に病院側も真摯にこたえきれない現状がある以上、労力を使って相談しにいくのも得策ではありませんよね。

理想的な職場を見つける方法は?

私たち看護師が精神的に追い込まれるのは、病院以外の選択肢がないと思うからです。現職以外の働き方があると知るだけで、私たちは前向きな気持ちで最適な仕事を見つけられます。

看護師は人材不足もあり、私たちは自由に職場を選択できる立場にあります。

方法1:残業が少ない日勤だけの病院で働く

看護師の人材不足もあり、私たちが利用しやすい転職サービスは増えています。

転職が一般化する以前は、ひとつの病院で定年まで働き続けるか、結婚や出産を機に退職かパートに切り替えるしか、私たちに選択肢はありませんでした。深刻な人手不足の現在では、各個人のライフスタイルに合わせて職場を選択できます

ライフスタイルに合わせた働き方とは...
  1. 夜勤や残業はあるが、月収40万円を稼げる病院
  2. 残業が10時間以下でも、月収30万円を稼げる病院
  3. 日勤だけで、毎日定時に帰宅できる個人病院やクリニック
  4. 託児所が完備され子育てや、職場復帰を支援してる病院
  5. 家族と時間を過ごすために、土日祝日に休める病院
  6. 産休や育休の実績があり、既婚者でも安心して働ける病院

転職サイトの「ナースではたらこ」は、全国に91,982件の求人があります。公式HPの検索画面を開き、「正看護師」「日勤のみ」で条件を検索すると、4,195件がヒットします。

日勤のみ、託児所付き、寮、家賃補助が付いて、月給は25〜27万円の求人がありますね。

方法2:病院以外の企業や介護施設で働く

看護師は必ずしも病院で働く必要はありません。看護師免許の資格を活かして、企業や市役所、保健所、介護施設で働く選択肢もあります。

病院以外で働く方法とは...
  1. 土日休みで働ける、保育園や大学保健の管理センターで働く
  2. 看護師免許を活かして、市役所や保健所で保健師で働く
  3. 大手優良企業の医務室で、専属看護師として勤務する
  4. 定年後でも働きやすい、特別養護老人ホームや介護施設で働く
  5. 夜勤も残業もなく、高収入を得やすい訪問看護師で働く

看護師免許を活かして、大手企業で働く選択肢もあります。

日勤常勤で働ける企業の求人は、一般的に社会保険や賞与などの福利厚生が保障されています契約期間が定められてないため、安定した労働環境で長期間働けます。夜勤も長時間労働もないため、安心して働けますね。

「ナースではたらこ」で検索条件に「企業」を入力したら、年収330〜420万円の求人が見つかります。

方法3:勤務地や時間を選択できる派遣で働く

看護師免許があれば、フルタイムで働く必要もないですね。勤務地や勤務時間を自由に選択して派遣で働く方法もあります。

派遣やバイトで働く選択肢は...
  1. 育児や家事と両立するため、週3日で派遣で働く
  2. 短期間で貯金するために、時給2500円の高時給で働く
  3. 健診センターや採血など、日給2万円で単発のバイトをする

派遣で働く場合は、派遣専門のレバレジーズを利用しましょう。求人数2518件の中から、自分のライフスタイルに合わせて職場を選択できますね

病院は全国どこにでもあるため、希望の職場が見つからない事はありません。

正社員ではなくあえて派遣で働く人は、結婚や出産でブランキ期間が長い女性、家事や育児と両立して働きたい人、語学留学やワーホリから帰宅して時短で働きたい人が、積極的に利用しています。

まとめ:職場が労働基準法違反では?と思ったら…

職場が労働基準法に違反と思ったら...
  1. 長時間労働や給料など、現在の不満を上司に相談する
  2. 部署異動で問題が解決できるなら、配属先を変えてもらう
  3. 勤務先で夜勤や長時間労働を改善できないら、転職も視野に入れる

平成31年の全国の病院405病院に対して行った、「是正勧告を受けたことがあるか?」というアンケートに対し、約半分の47%の病院が「ある」と答えています。参考:(「2019年度 勤務医不足と医師の働き方に関するアンケート調査」)

是正勧告の内容としては多い順に「労働時間」、「時間外・休日労働割り増し手当」、「時間外、休日労働(36協定)」となっています。この結果を見て何よりも驚くべきことが、平成21年度の是正勧告の内容と全く10年間変化のないことです。是正勧告を受けても10年間なんの改善もないということです。

現に過去に残業代未払いで是正勧告を受けた病院が行った対応結果を見ても、職員に丸投げ、病院側はその場しのぎに受け取れるような内容でした

どうしても病院側の違法性を正したい気持ちを抑えられないならば止めはしません。

しかし私たち看護師が頑張って労働基準局に職場の環境改善を求めたとしても、「看護師不足」という絶対的な問題がある以上、改善をするのは非常に難しい問題となっています。

何よりも大切なのは、今の職場の改善を求めることよりも過労が蓄積されて疲弊した体の健康を取り戻すことではないでしょうか?「違法では?」と考えるほど職場環境が劣悪な状態になっている職場には早く見切りをつけ、自分が心身共に健康に働ける職場をさがしましょう。転職すると給与面が心配な場合もありますが、看護師は現在引く手あまたです。理想の職場は必ず見つかります。

1日でも早く行動に移した方が良い理由

看護業界では、常に慢性的な人材不足を抱えています。

平成26年の全国の看護職の有効求人倍率は、2.79倍です。求人数が185,578人に対して、求職者数は66,477人しかいません。毎年5.1万人の看護資格取得者がいる一方で、看護師を離職する人は16.1万人にも及びます

参考:看護職員の現状と推移(厚生労働省)

2025年には約196~206万人の看護師等が必要と推計されています。順調に看護師が増えても、13万人が不足します若年層が減少する中で、高校生の10人に1人が看護師にならなければいけない計算ですね。

人材不足は、私たち看護師にとって悪い事ではありません。なぜならば、看護師の需要が高い売り手市場を利用して、より労働条件が良い職場に転職し易いからです。実際に、多くの看護師が夜勤や残業がない職場に転職していますね。

しかしながら、この状況が長く続くとは限りません。

日本政府は人材不足を理由に外国人看護師の受け入れを検討しています。インドネシア、フィリピン、ベトナムから外国人看護師・介護福祉士を受け入れ、その数は2018年に5600人にも上ります(厚生労働省)。

私たち日本人看護師の代わりに、外国人が増える事で次のデメリットがありますね。

外国人受入れで人材不足が解消されると...
  1. 低賃金で働く労働者が多いと、看護師の平均年収が下がる
  2. 看護師の給与は他国と比較して高いため、たくさんの外国人が来日する
  3. 人材不足が解消されると、現職より好条件で転職するのが難しくなる
  4. 若手看護師が、経験を積める職場が少なくなる
  5. 有効求人倍率が1倍を切ると、転職したくてもできない

少子高齢化を理由に、今後も看護師の数が減り続けるのは間違いありません。日本政府が本格的に移民を受け入れたら、私たち看護師の仕事も外国人に奪われます。そうならないためにも、1日も早く自分に合う職場を見つける必要がありますね。

看護師の転職活動で必要なもの

転職活動を開始するに当たって、私たち看護師が必要な準備は何もありませんまた、全てのサービスを無料で利用できます。途中で就職を辞退しても、罰金などでお金を支払う必要もないですね。

履歴書や職務経歴書は、コンサルタントと面談し転職の意思を固めた後に準備します。面談することで公立病院、クリニック、保育園、企業など進みたい方向性が明確に決まります。その段階で、書類など具体的な準備を始めた方が手戻りが少ないですね

まずは、転職するかどうか決めるためにも、面談だけでもしてみましょう。転職エージェントを利用すれば、面接対策から給与交渉まで全てサポートしてくれます。最短2週間で次の職場が決まるほど、スピーディに行動できます。

会員登録から面談までの流れ
  1. 公式サイトから会員登録する(氏名や住所など1分程度)
  2. 担当者からメールか電話があり、面談日を指定する(平日夜や週末可)
  3. 40分のキャリア面談は、電話でも対応してる(面談場所は新宿など、全国17カ所)

キャリア面談後には、条件に合う職場を20社ほど紹介してくれます。看護師免許を活かして働ける職場はたくさんあり、夜勤や残業がない職場が多い事にも驚きます。

もちろん、働きたいと思える病院がなければ、無理に職場を変える必要はありません現在は、売り手市場なので、私たちが職場を選ぶ立場にありますね。キャリア面談は、私たちに新しい出会いの場を提供してくれます。

現在の職場に不満を感じているのであれば、まずは選択肢だけでも確認しましょう。先輩看護師の悪質なイジメやサービス残業、人間関係で消耗するほど無駄なことはないですね患者さんのために働くためにも、まずは私たちが働きすい職場にいる必要があります。

具体的な行動に移さなければ、私たちの未来が変わることはありません。登録に必要な項目は少ないので、通勤中にスマホからでも登録できます。

 

会員登録と面談の日程調整、それから面談して求人を紹介してもらう、全ての工程で1時間も掛かりません。後からキャンセルもできるので、会員登録だけでも先に終わせた方が良いですね。登録フォームは1分で入力できます。

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