人の寝ている夜間に働く夜勤看護師は、がんの発症率が高いと言われていますが本当なのでしょうか?
- 夜勤をしている看護師はがんになりやすい…?
- 夜勤はがんの増殖を抑える仕組みを崩す…?
- 体内時計を無視した日本人ががんになっていく…?
結論からいうと、夜勤とがんは関連性があるということは明確には立証されていません。ただ全く関連性がないとも言い切れない状況です。
今までに夜勤をしている看護師とその後の将来を追ったという研究データが何度か発表されています。しかし結果データには一貫したものが見られません。ある研究では夜勤者は日勤者の3倍の罹患率となり、あるデータでは約1倍と様々なものになっています。
夜勤者とがんの関連性についてに正確なものはありませんが、夜勤は体にいいものではありません。睡眠不足や不規則な生活により気をつけなければ体調を崩してしまうのは当然のことです。夜勤勤務者は特に日ごろから自分の体調に目をむけておくことが何よりも大事です。
ここでは「夜勤はがんの発症リスクが高くなるという説」、「夜勤はがんの発症リスクが高いと言われる理由」、「夜勤看護師の体調管理方法」を説明していきます。
- 夜勤は「がん」の発症リスクが高くなるという説
- 夜勤がはがん」の発症リスクが高いと言われる理由
- 夜勤看護師の体調管理の方法
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内容を簡単に知りたい
夜勤をしているとがんの発症リスクが高くなるの?
夜勤をしているとがんになりやすいという説をよく見ます。
その1)看護師の夜勤はがんになりやすい?
夜勤をしていると癌になりやすいって本当ですか?
看護師は癌になる人多いとか・・・・
端的な質問ですが、このような疑問をもっている看護師はとても多いです。
夜勤をしていて、少しでも体調に不安を感じたりなどすると気になってくることですよね。夜に睡眠をとらないことにより、ホルモンバランスが崩れ、ガンになりやすいという仮説は立てられていますが、それを立証する確かなものは今はまだない状況です。
その2)夜勤はがんの増殖を抑える仕組みを崩す…
夜寝ている人の血液には、沢山のメラトニンが含まれています。しかし、夜に電気をつけるとメラトニンは作られなくなり、がんの増殖を防げなくなってしまうのです。本来暗い夜の間に体内で行われていたがん抑制システムを台無してしまっていたのです。
700万年前アフリカで誕生した人類は、昼は太陽の下で活動し夜は寝るというがんの増殖を抑える仕組みを働かせてきました。しかし、その後の進化の過程で人類はこの仕組みを崩し続けているのです。しかし、日本では働いている人の5人に1人が夜間勤務をしています。
実際に夜間も電気の下で過ごしていると、メラトニン生成がなくなり、がんになりやすいかもしれません。しかし、数年の夜勤だけではがんの発症率は夜勤とは関連性がないとの研究もなされています。
夜勤は不健康なものではありますが、単純に夜に働くからがんになる、、とは言い切れないですよね。
その3)体内時計を無視した日本人ががんになっていく…
私たち人類は、体内時計を持つことができたからこそ進化をとげることができた唯一の生物種です。しかし、大半の現代人は、体内リズムには目もくれず、昼夜関係なく好き勝手な生活を送っています。大勢の人々が次々にがんで亡くなってゆく背景のひとつに、体内時計を無視した生活環境があるのは間違いないと思います。
過去の生物の歴史を見ると、体内時計を獲得できなかった生物は地球上から淘汰されています。体内時計のリズムに素直に従わない日本人が次々とがんという難病に侵されています。これは自然の営みを無視し続けている日本人に対する、地球からの警告であると私には思えてならないのです。
がんの直接的な原因として科学的に証明されているものは喫煙、飲酒、食物・栄養、身体活動(運動)体格、感染、化学物質、生殖要因とホルモンと分かっています。体内リズムとの関係はまだ研究途上にあるのではっきりと体内リズムの崩れががんに結びつくとはかぎりません。
では、なぜ夜勤看護師はがんになりやすいと言われているのでしょうか?
「夜勤はがんになりやすい」と言われるのは本当?
なぜ、夜勤はがんになりやすいと言われて始めたのでしょうか?
その1:夜勤看護師の乳がんリスクは最大で日勤者の約3倍?
乳ガンのリスクは、通常勤務を1とすると、
- 交代で夜間勤務をした経験が14年以下の人は1.08、
- 15~29年の人も1.08、
- 30年以上の人は1.36
参考:アメリカ(2003年)
昼間だけ働いている人を1とすると、
- 夜10時以降の交代勤務を月に数回行っている人は1.8倍
- 常に夜間に働いている人は2.9倍も乳ガンのリスクが高い
参考:デンマーク(2008年)
過去にあった「夜間勤務と乳癌がん」に関連した研究9つの中から、よく知られているものを2つ載せています。この表だけし見ても、夜勤者のがん発症率は通常の勤務者の約1倍~3倍とかなりの幅がありますね…。
このような研究を受けてか、2007年にはWHOの国際がん研究機関(IARC)が「サーカディアンリズム(概日リズム)を乱す交代勤務 」を発がん性リスクが2番目に高いグループ(2A:ヒトに対しておそらく発がん性がある暴露状況)に認定しました。これにより、夜勤勤務はがんになりやすいという認識が人々に広まっていったと思われます。
しかし実際には「長時間の夜勤の定義が一致しない」ことや、「数年間の夜勤勤務では乳癌発生率は上昇しない」など、データの取り方が難しく、関連性をつけることには限界があると言われています。
その2:「夜間勤務と発がん性の関連性」を2020年夏に見直し?
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一方で2019年に発表された研究では「夜勤と乳がん発症リスクとの間に全体的な関連性は認められなかった」という結果に。また、欧米と北米のの女性にだけ夜勤と乳癌発症リスクが見られ、オーストラリア、アジア人の女性には見られなかった等の研究結果もあり、様々な研究結果がでてきていて、もはやどれを信じればいいのか分かりません。(参考:AFP BB NEWS)
結果的に2007年に「夜間勤務はおそらく発がん性」であるとしたWHOの国際がん研究機関(IARC)は、この夏に見直しを行うということです。
結局のところ、夜勤は体に悪い以上、病気になる可能性はあがりますが、がんとの直接的な関連ははっきりとは証明されていないということですよね。
その3:がんの根拠はないけれども夜勤者は健康に気をつけるべき
しかし、夜勤交代勤務をしていると慢性的な疲労感等、体調の悪さを感じるのは事実です。がんにかかる可能性があるともいえません。がんにかからない可能性があるとは言い切れません。取り返しのつかない病気になってしまう前に自分の体と向き合い、大きな病気を招かないようにすることが必要ですね。
では、夜勤看護師はどのような体調管理をすると良いのでしょうか?
夜勤看護師の健康管理の方法は…?
対策1:夜勤明けの過ごし方に気を付ける
- 夜勤明けの仮眠は3時間以内に抑える
- 起きた後は太陽の光を浴び、朝食を軽めにとり、一日三食のリズムも崩さない。(胃腸に負担をかけないよう、食べ過ぎないこと)
- カフェインなど、睡眠リズムの乱れる飲料は飲まない
- お昼(前)~夜までは普段通りに生活する。
- その日の夜はしっかり寝る。
夜勤明けから休日後日勤となる場合は日勤の生活リズムを取り戻せるように気を配りましょう。太陽の光を浴びることによって生活リズムは整います。夜勤明け休みの場合はできるだけ太陽の光を浴び、逆に再び夜勤の場合は太陽の光を浴びないように努力をして調整しましょう。
対策2:上司に夜勤時シフト等の相談をする
夜勤のつらい現状を改善するためには自分個人の努力だけではなく、組織としての改善も必要です。夜勤回数を減らしてもらう、夜勤時の仮眠を必ずとれるようにしてもらう、勤務間隔を長くしてもらうなど、夜勤時の負担の軽減を相談してみましょう。
相談しても改善されない場合は、他の部署への異動願いや、他の病院、夜勤なしのクリニックへの転職も検討して良いでしょう。
対策3:クリニックや小さな個人病院への転職
ある程度規則的で時間的にも余裕のあるクリニックや小さな個人病院などで看護師資格を活かす道もあります。
夜勤をしていて、辛い、体がもたない、、と思っている場合には思い切って夜勤をやめる選択肢もあります。体を壊すことを考えたら、一度夜勤をやめて日勤勤務で体調を整えていく方法もあります。
理想的な職場を見つける方法は?
私たち看護師が精神的に追い込まれるのは、病院以外の選択肢がないと思うからです。現職以外の働き方があると知るだけで、私たちは前向きな気持ちで最適な仕事を見つけられます。
看護師は人材不足もあり、私たちは自由に職場を選択できる立場にあります。
方法1:残業が少ない日勤だけの病院で働く
看護師の人材不足もあり、私たちが利用しやすい転職サービスは増えています。
転職が一般化する以前は、ひとつの病院で定年まで働き続けるか、結婚や出産を機に退職かパートに切り替えるしか、私たちに選択肢はありませんでした。深刻な人手不足の現在では、各個人のライフスタイルに合わせて職場を選択できます。
- 夜勤や残業はあるが、月収40万円を稼げる病院
- 残業が10時間以下でも、月収30万円を稼げる病院
- 日勤だけで、毎日定時に帰宅できる個人病院やクリニック
- 託児所が完備され子育てや、職場復帰を支援してる病院
- 家族と時間を過ごすために、土日祝日に休める病院
- 産休や育休の実績があり、既婚者でも安心して働ける病院
転職サイトの「ナースではたらこ」は、全国に91,982件の求人があります。公式HPの検索画面を開き、「正看護師」「日勤のみ」で条件を検索すると、4,195件がヒットします。
日勤のみ、託児所付き、寮、家賃補助が付いて、月給は25〜27万円の求人がありますね。
方法2:病院以外の企業や介護施設で働く
看護師は必ずしも病院で働く必要はありません。看護師免許の資格を活かして、企業や市役所、保健所、介護施設で働く選択肢もあります。
- 土日休みで働ける、保育園や大学保健の管理センターで働く
- 看護師免許を活かして、市役所や保健所で保健師で働く
- 大手優良企業の医務室で、専属看護師として勤務する
- 定年後でも働きやすい、特別養護老人ホームや介護施設で働く
- 夜勤も残業もなく、高収入を得やすい訪問看護師で働く
看護師免許を活かして、大手企業で働く選択肢もあります。
日勤常勤で働ける企業の求人は、一般的に社会保険や賞与などの福利厚生が保障されています。契約期間が定められてないため、安定した労働環境で長期間働けます。夜勤も長時間労働もないため、安心して働けますね。
「ナースではたらこ」で検索条件に「企業」を入力したら、年収330〜420万円の求人が見つかります。
方法3:勤務地や時間を選択できる派遣で働く
看護師免許があれば、フルタイムで働く必要もないですね。勤務地や勤務時間を自由に選択して派遣で働く方法もあります。
- 育児や家事と両立するため、週3日で派遣で働く
- 短期間で貯金するために、時給2500円の高時給で働く
- 健診センターや採血など、日給2万円で単発のバイトをする
派遣で働く場合は、派遣専門のレバレジーズを利用しましょう。求人数2518件の中から、自分のライフスタイルに合わせて職場を選択できますね。
病院は全国どこにでもあるため、希望の職場が見つからない事はありません。
正社員ではなくあえて派遣で働く人は、結婚や出産でブランキ期間が長い女性、家事や育児と両立して働きたい人、語学留学やワーホリから帰宅して時短で働きたい人が、積極的に利用しています。
まとめ:夜勤看護師の健康管理の方法
- 夜勤明けの過ごし方を気を付ける
- 上司に夜勤時シフト等について相談する
- クリニックや小さな病院への転職
結論からいうと、夜勤とがんは関連性があるということは明確には立証されていません。ただ全く関連性がないとも言い切れない状況です。
今までに夜勤をしている看護師とその後の将来を追ったという研究データが何度か発表されています。しかし結果データには一貫したものが見られません。ある研究では夜勤者は日勤者の3倍の罹患率となり、あるデータでは約1倍と様々なものになっています。
夜勤者とがんの関連性についてに正確なものはありませんが、夜勤は体にいいものではありません。睡眠不足や不規則な生活により気をつけなければ体調を崩してしまうのは当然のことです。夜勤勤務者は特に日ごろから自分の体調に目をむけておくことが何よりも大事です。
1日でも早く行動に移した方が良い理由
看護業界では、常に慢性的な人材不足を抱えています。
平成26年の全国の看護職の有効求人倍率は、2.79倍です。求人数が185,578人に対して、求職者数は66,477人しかいません。毎年5.1万人の看護資格取得者がいる一方で、看護師を離職する人は16.1万人にも及びます。
2025年には約196~206万人の看護師等が必要と推計されています。順調に看護師が増えても、13万人が不足します。若年層が減少する中で、高校生の10人に1人が看護師にならなければいけない計算ですね。
人材不足は、私たち看護師にとって悪い事ではありません。なぜならば、看護師の需要が高い売り手市場を利用して、より労働条件が良い職場に転職し易いからです。実際に、多くの看護師が夜勤や残業がない職場に転職していますね。
しかしながら、この状況が長く続くとは限りません。
日本政府は人材不足を理由に外国人看護師の受け入れを検討しています。インドネシア、フィリピン、ベトナムから外国人看護師・介護福祉士を受け入れ、その数は2018年に5600人にも上ります(厚生労働省)。
私たち日本人看護師の代わりに、外国人が増える事で次のデメリットがありますね。
- 低賃金で働く労働者が多いと、看護師の平均年収が下がる
- 看護師の給与は他国と比較して高いため、たくさんの外国人が来日する
- 人材不足が解消されると、現職より好条件で転職するのが難しくなる
- 若手看護師が、経験を積める職場が少なくなる
- 有効求人倍率が1倍を切ると、転職したくてもできない
少子高齢化を理由に、今後も看護師の数が減り続けるのは間違いありません。日本政府が本格的に移民を受け入れたら、私たち看護師の仕事も外国人に奪われます。そうならないためにも、1日も早く自分に合う職場を見つける必要がありますね。
看護師の転職活動で必要なもの
転職活動を開始するに当たって、私たち看護師が必要な準備は何もありません。また、全てのサービスを無料で利用できます。途中で就職を辞退しても、罰金などでお金を支払う必要もないですね。
履歴書や職務経歴書は、コンサルタントと面談し転職の意思を固めた後に準備します。面談することで公立病院、クリニック、保育園、企業など進みたい方向性が明確に決まります。その段階で、書類など具体的な準備を始めた方が手戻りが少ないですね。
まずは、転職するかどうか決めるためにも、面談だけでもしてみましょう。転職エージェントを利用すれば、面接対策から給与交渉まで全てサポートしてくれます。最短2週間で次の職場が決まるほど、スピーディに行動できます。
- 公式サイトから会員登録する(氏名や住所など1分程度)
- 担当者からメールか電話があり、面談日を指定する(平日夜や週末可)
- 40分のキャリア面談は、電話でも対応してる(面談場所は新宿など、全国17カ所)
キャリア面談後には、条件に合う職場を20社ほど紹介してくれます。看護師免許を活かして働ける職場はたくさんあり、夜勤や残業がない職場が多い事にも驚きます。
もちろん、働きたいと思える病院がなければ、無理に職場を変える必要はありません。現在は、売り手市場なので、私たちが職場を選ぶ立場にありますね。キャリア面談は、私たちに新しい出会いの場を提供してくれます。
現在の職場に不満を感じているのであれば、まずは選択肢だけでも確認しましょう。先輩看護師の悪質なイジメやサービス残業、人間関係で消耗するほど無駄なことはないですね。患者さんのために働くためにも、まずは私たちが働きすい職場にいる必要があります。
具体的な行動に移さなければ、私たちの未来が変わることはありません。登録に必要な項目は少ないので、通勤中にスマホからでも登録できます。
会員登録と面談の日程調整、それから面談して求人を紹介してもらう、全ての工程で1時間も掛かりません。後からキャンセルもできるので、会員登録だけでも先に終わせた方が良いですね。登録フォームは1分で入力できます。
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